虫歯の検査について
レーザー光を利用してムシ歯の進行度を診断
虫歯の進行程度を数値化して、患者様一人一人に合わせた治療を行っています。
予防処置とホームケアの指導による改善の成果なども数値化することで、曖昧な経過観察がなくなります。
見ための黒さが虫歯のひどさではありません。急性か慢性か、虫歯が神経近くまで進んでいるかを充分に診査することにより、必要以上に削らない治療、歯を長持ちさせることを心がけております。
計測判断基準
測定値 | 治療内容 | 予防処置 |
---|---|---|
00 ~ 10 | 経過観察 | ホームケア指導 |
10 ~ 30 | 定期健診 | ホームケア + オフィスケア |
30 ~ 50 | 予防処置 または 保存修復 | ホームケア + オフィスケア |
50 ~ 99 | 保存修復治療 | ホームケア + オフィスケア |
虫歯の原因は歯垢(デンタルプラーク)
- 歯垢(デンタルプラーク)は細菌の塊です。
当院では、歯科用顕微鏡を使用して歯垢(デンタルプラーク)にどれくらいの細菌がいるかを診ることが出来ます。ご自身の口腔内の状態をわかりやすく見ていただくことができます。
虫歯の治療について
- 歯を保存するため、抗菌剤だけに頼るのではなく、歯質強化も行い歯を残す治療を行っています。虫歯や歯周病の症状が出ている場合に、かみ合わせのバランスに問題が無いケースは非常に少ないです。
かみ合わせを全体のバランスから見たチェックを行います。
当院では虫歯検査の結果をもとに、「レーザー診断」「抗菌剤療法」「う蝕抑制処置法」「歯質強化」を組み合わせた”カリエス・クリア・テクニック”という方法を提唱・実践しております。
1.レーザー診断
歯面にレーザー光を照射することで起こる蛍光反射を測定し隠れた虫歯を検出します。
視診やX線診断に加え歯質を数値で判断でき、健常歯を保持しながら適切な治療計画を立てられます。
2.抗菌剤療法
虫歯をほとんど削らず、薬剤にて虫歯菌を殺菌しつめ物を行う治療法で、歯をなるべく削らなくてよい様にできる治療法です。
3.う蝕抑制処置法
シーラント奥歯のかみ合わせの面にある小さな溝の深い部分を歯と同じ色をしたプラスチックであらかじめ埋めてしまう処置方法です。
4.歯質強化
生まれつき虫歯になりやすい唾液の質の方や、シェーグレン症候群などの病気で唾液が出にくい方、ドライシンドローム(乾燥症候群)、ドライマウスなどで唾液の量が少ない方は、むし歯になるリスクが高いです。歯質強化することで、むし歯の予防効果が期待できます。